建築士の質が上がらない訳は?

日本建築検査研究所の岩山健一先生は、著書の中で、
「・・・・昭和45年前後に建築士試験に受験した人達は、1教科ずつ年越しで受験
できた為、今にくらべてとても試験がラクだったのです。
そのため、今でも横柄な態度で自意識過剰な人物が多く、自分に能力が無いと
いった意識が全くありません。
だからこそ、年配者は仕事ができない人が多いのです。
そんな連中が住宅に関する裁判の調停員や検定員としてドンチンカンなことを言
っているのです。
タチが悪いのにもほどがあります」  
* * * * * * *
私どもの裁判の調停員も、この頃に建築士資格を取ったと思われる年齢でした。
横柄で自意識過剰・・・というよりも、建築の知識の無い人が調停員になっている
ということと、非常に偏った見方、つまり建築士に最初から肩入れしている人が
調停員になっている事のほうが、よほど問題だと感じました。
私どもは、大変な労力と時間と費用を掛けて裁判に臨んでいるのに、判決に直結
する調停員の質が悪すぎます。
これでは、被害者に、救われる道など有りません。                               
* * * * * * * *
「清水建築工房」の清水社長は、現在48歳。
1992年、26歳の時にレーサーを引退して、それから建築士資格を取得した
としても、能力の無い建築士が、建築業界にどっと入り込んだ昭和45年当時より
は、ずっと後に建築士資格を得ています。
それなのに、呆れるばかりの、手抜き・欠陥・違反建築・・・現場のこの惨状は
今なお、何も変わっていません。
「二級建築士の試験は易しい」岩山先生は、そう仰っておられます。
試験の難易度にも問題があるのでしょう。
更に、たった一回のペーパーテストで、技術を見ることもしなければ、技術養成も
全くしない。
運よく、まぐれで受かった「建築士」が、生涯に亘って、せっせと「違反・欠陥住宅」
を繰り返しても、市役所は、実際に建ちあがった建物をチェックにさえ来ない。
「建築基準法違反」が有っても「欠陥」が有っても、まるで無頓着。 
監督部署である筈の、県土整備局も、へっぴり腰で、問題の有る建築士に厳重な
処分さえ下せない。
建築課だ、安全課だと役所に立派な名前の部署ばかりが有っても、背広を着て
机に座っているだけでは、現場のことなどわかる筈がありません。
建築基準法の幾つにも違反し、100以上にも亘る欠陥を生じさせ、尚且つ、損害
賠償を払おうとしない建築士がいることを知っても、行政は驚きもしなければ、
顔色一つ変えないのです。
人事異動で他の部署に変わるまで「見ざる・聞かざる・言わざる・我関せず」の
態度で、問題を矮小化し、早くスルー させてしまいたい・・・ 本音は、そこに有る
ようです。 
欠陥住宅しか建てられない「欠陥建築士」が少しも減らない原因は、適格ではない
人間が建築士としての資格を取得してしまう試験や、資格の与え方に問題が有る
ことに加え、「国会議員が建築業界と仲良しこよしだから、行政は何も出来ない」と、
職員にシャーシャーと言わせておく、行政のこの腐りきった体質なのだと思います。
こんな部署に、建築士の監督・処分という重要な任務を任せていては、 建築士の
質など、向上する訳がありません。

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kekkanzyuutaku

Author:kekkanzyuutaku
欠陥住宅を建てて逃げた茅ヶ崎市の清水建築工房の社長を追っています。御存知の方はお知らせください。

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