国土交通省の怠慢

前回紹介したNHKスペシャル「あなたの家が危ない」の番組の中で、倒壊したマンションの問題が取り上げられていました。

地域係数というものがあり、基準を1とすると、地域によって、それより低い基準で建物を建てることができるのだそうです。

具体的には、鉄筋の本数を減らしたり、コンクリート量を減らしたりして、耐震性を減らすのです。

熊本は、1より低い0.9です。
ですから1割減らすことができます。

しかし、その基準で建てたマンションは倒壊していました。

日本は地震国です。どこに地震がくるかわからないことは、学者からも警告されていることです。

こんな地域格差は無くすべきです。熊本のみならず、21日に地震のあった鳥取も地域係数は0.9です。
鳥取でも2000年にM7.3の鳥取県西部地震があったことが、映像で流れていました。

今回の鳥取の被害の模様は、まだ把握されてはいないようですが、もっと大きな地震であったら、どのような被害があったか知れません。

地域係数に対する国土交通省の見解は「地域係数が建物の被害に与えた影響は確認されていないが、あり方は中長期的に検討すべき」だそうです。

国土交通省が、まだ確認していないのです。

今後30年の間に、首都直下型地震がくる確率は80%だというのに、中長期などと、そんな悠長なことを言っていられるのでしょうか。

その間にどんどん建物が建てられているのです。

内閣府が、直下型地震で予想される死者数2万3千人を半減する、そのために今後10年間で住宅の耐震性を向上すると決めたのはいったい何だったのでしょうか。

何の検討もされていないのではないでしょうか。

この番組の中で、ある建築学者が言った言葉が印象的でした。

こんな基準で家を建て続けている限り、

「また大きな地震がきました。

また、何万人の人が避難しました。怪我しました。

瓦礫の下から人を助けるのが大変でした

・・・ということを、10年も50年も100年も続けることになってしまう。」

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Author:kekkanzyuutaku
欠陥住宅を建てて逃げた茅ヶ崎市の清水建築工房の社長を追っています。御存知の方はお知らせください。

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