感謝の気持ちを忘れてしまった建築業界


中村勘三郎さんの一周忌特別番組 “勘三郎 最後の言葉” がテレビで放映され
ました。
勘三郎さんの、最後まで役者として生きたその≪生き様≫は、番組が終わって数日が
経過した今尚、私どもの心に感動を残し続けています。
失敗が許されない職業は、数多ありますが、その中でも、役者という職業は、失敗が許
されないばかりか、やり直しが許されない職業でもあります。
一期一会の言葉通り、一回、一回の公演を、全身全霊の魂で演じきる・・・その陰に、
厳しい修行の毎日が有ることは、言うまでもありません。
「客に少しでも笑顔になって貰いたい」「客を少しでも楽しませたい」・・・恥ずかしい芝居は
決して見せられない・・・その一念の為に、役者は、365日24時間、粉骨砕身の精進を
惜しまないのです。
私どもの近親者も、歌舞伎役者として、勘三郎さんに、非常に可愛がって頂きました。
勘三郎さんは、周りの人々への気くばり、心づかいの行き届いた人であったそうです。
そして、感謝の気持ち、ありがとうの気持ちが、どんなに大切かを教えた人でもあったそう
です。彼にとって、勘三郎さんは、寸暇を惜しんで芸の道を精進する≪役者の道≫と、
そして、最も大切な、≪人として生きる道≫を教えて下さった師匠でもありました。
1万円、2万円のチケットを買って、わざわざ見に来て下さった客を大切にし、金額以上
に満足をして帰って頂く・・・これこそが、役者の信条なのです。 
  
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懇意にしている業者の方から、メールを頂きましたので、ご紹介させて頂きます。
お疲れからでしょうか?体調を崩され心配なのですが、いつも、心がほっこり温かくなる
メールを頂戴し、感謝感謝です。 有難うございます。

今晩は、
体調が悪くても、出来る限り、前線に居る事、立っていられる事・・・が私の信念
です。
現在、熱海の施工をしております。
こちらも手抜き工事の欠陥が判明いたしました。
ですが、施工元は倒産・解散しており、保障 どころか、仕様書の書類すら残って
おりません。               (略) 

今年の出来事なのですが、改修工事での欠陥・手抜きの物件が増えております。
欠陥・手抜きの原因を突き止める事は、今後被害に遭われた方々をお救いする為
にも、たいへん重要なことですので、今、築年数などの集計を、同時に行っている
ところです。
これからも、被害者の方からの相談事が有りましたら喜んでお引き受け致します。 
                       (略)
(修繕に関して?)出来る事からはじめる。 
これが、安全・快適の一つだと思います。 
今後は、私の許す限りの残時間(寿命)を使い、出来る限りの協力を致します。
現在、この考え方の出来る後継者をつくる努力も行っております。
先に得られるそれは、「信用」です。「お金」ではありません。
一番は、やはり「信用」。その為にも、大事なのは「技術」「学力」、そして「努力」だ
と思います。
継承する者を探し、より多くのものを教えていきたいと思います。
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一所懸命に、真面目に精進する精神、仕事に対する実直さ、人に感謝する気持ち、
それらを持ち合わせた人間こそが、人生に神々しい光を放つのです。

建築業界には、知恵と技を、基礎の基礎から叩き込み、建築士としての在り方や、人と
しての道を教え込む師弟関係が有りません。
たった一回のペーパーテストに運良く受かった建築士が、好き勝手に家を建て、客に
不都合が生じれば、逃げを決め込み、知らぬ存ぜぬを通す。
或いは、客を脅迫し、ねじ伏せる。
無視され、ねじ伏せられ、叩き潰され、個々の弱き被害者は、抹消されていくのです。
客に牙を剥くその姿は、受け継がれていく事の大切さを失ってしまった建築業界の、
成れの果てです。 
建築業界に身を置く方々に!! 気が付いて頂きたいのです。
建築業界の殆どの人間が、客への感謝の気持ちを、忘れてしまっていることを!!
建築士たちが、自分たちの手で体質を回復しない限り、この業界の荒廃は、
果てしなく進む一方です。

      知恵と、技と、人間性を備えた、心ある建築士の皆さんで、
      ≪200年住める家を建てる会≫
を結成して頂けませんか?


プロフィール

kekkanzyuutaku

Author:kekkanzyuutaku
欠陥住宅を建てて逃げた茅ヶ崎市の清水建築工房の社長を追っています。御存知の方はお知らせください。

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