国民の「民度」を高めなければ何も変わらない


本来、官僚は“国益の実現の為”に働き、
    マスコミ各社は“社会正義の実現の為”に働く。 
こうした大義を背負う尊い職業であるにも関わらず、現実には自らの省益や社の
 利権、挙句の果てには、上司の私服を肥やす手助けや、幹部の快楽の為に国益
 や社会正義がなおざりにされる。
マスコミは、社会の木鐸(ぼくたく)として社会正義のために働く職業と
    世の中からは認識されている。
しかし、実際には社会正義を実現することよりも、他社を出し抜く、あるいは、
 広告をとって利益をあげることが優先される場合も多い。
 日本電力連盟広報部は、ひたすら、新聞、雑誌、テレビをチェックし、原子力発電
 や電力会社に対して批判的な言論をチェックする。
 問題が有れば、プレッシャーをかける。
 警告を発しても改善しない者はブラックリストに載せ、マスコミ各社に番組や記事
 に起用しないよう執拗に働きかける
 電力会社連盟広報部の手足として、各電力会社の広報部が存在し、余剰人員は
 電話やネットで、問題報道の後に反論の声を届け、各社の余剰人員はネット
 工作員として、電力会社の主張に沿ったコメントを次々と書き続ける。
 近年、テレビや新聞で見かけなくなった反原発の著名人の多くは、そうした日本電
 力連盟広報部の所業の結果である。 
       若杉 冽著「ホワイトアウト」より 
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「フクシマの事故の前、電力会社は、マスコミにとって一大スポンサーであり、トヨタ自動車
並みに投入される広告宣伝費は、報道機関にとっては魅力であった。
その為、広報部からクレ-ムの電話を一本入れれば、マスコミ各社とも、速やかに対応
し、電力に対する批判的な言論を自粛するようになった」とも書いています。
確か、東京電力は、福島の原発事故以前、「安全」を謳い文句に、CMで「オール電化」
を宣伝していました。
それを信じて、「オール電化」にしたマンション、アパート、戸建て住宅は、その後の電気
料金の値上げに泣かされているそうです。
「オール電化」を、あれだけ大々的に宣伝しながら、一方的にどんどん電気料金を上げて
行く・・・その行為を、不思議なことに、問題視する声は一向に上がってきません。
既得権益を持った業界団体からのクレームに対し、マスコミは非常に敏感であると聞い
たことがあります。
それは、国会議員、県・市職員、新聞社とて同じこと。
私どものブログを読まれた方々も、こういった方面の方々に、「欠陥住宅の問題」を相談
して下さったそうですが、「さわらぬ神にたたりなし」・・・そーっとしておかないと、建築業界
からの報復が怖いと言っていたそうです。
「電力業界も建築業界も、日本をむさぼり食らうモンスター」に変わりはありません。
組織票を利用して国会に族議員を送り込み、反対勢力に、ことごとく圧力をかけて排除し
ていく。
これでは、建築業界側だけに有利に働き過ぎている、理不尽な現行の法律など、いつま
で経っても改善される筈がありません。
 挙句の果てに、裁判所の調停員の殆どは、建築業界から送り込まれた建築士です。
若杉氏が書かれているように、この国では、「三権分立」など、机上の空論に過ぎない
ことを、私どもは身を持って経験しました。
行政は、お上や業者の顔色を伺うばかりで、決して被害者の為に動こうとはしません。
建築業界のおこぼれにあやかろうと、シッポを振って業界の片棒を担いでいる建築士たち
や弁護士たちは、電力の蜜に集まる連中と何ら変わるものではありません。

「テレビ朝日」は、欠陥住宅の問題を、社会問題をして、報道番組で取り上げて下さいまし
た。
しかし、現、自民党政権下で、果たして、欠陥住宅の問題を取り上げたでしょうか??
マスコミが、もっと厳しく監視する目を持ち、原子力や欠陥住宅の問題を、番組で取り上
げれば、それだけ世論の関心は違ってくる筈なのに、流れは逆方向に向かっています。 
業界に少しでも批判的な意見を言うキャスターやコメンテーターは、もう次からは番組に
起用されなくなります。
自分の
意見を述べることなく、まるで目の前のカンペを読んでいるようなYESマンだけが、
マスコミ界では生き残れるのです。
その結果、テレビは朝から晩まで、当たり障りのない、グルメ、旅、そして吉本芸人の
お笑い・・と、どれもこれも、上っ面な番組ばかりです。
何かについて真剣に考え、お互いの意見を述べ合う討論番組は、日本に殆ど存在しなく
なりました。
受け身だけに甘んじる国民、頭で考えない国民、発しない国民、国民が馬鹿であればある
程、政府は、国を御しやすくなるというわけです。
「しっかり自分の頭で考えること」「しっかり自分の意見をもつこと」「しっかりそれを相手に
伝えること」が、出来ない国民になりつつあります。 
若杉氏も述べています。
「国の政治は、その国民の民度を超えられない。
こうしたことが当たり前のように行われていることを許している国民の民度は、
その程度のものなのである」
と。 
国の成熟度は、まさに国民ひとりひとりの成熟度の表れなのです。   



 
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kekkanzyuutaku

Author:kekkanzyuutaku
欠陥住宅を建てて逃げた茅ヶ崎市の清水建築工房の社長を追っています。御存知の方はお知らせください。

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