「逃げたGPライダーを追え!!」13 金欲の末路!!

金欲の末路!!

思い立って建築士になって、そんなに簡単に成功できるほど、世の中は甘い物でもないだろう。
町の小さな工務店は、地元の信用第一に地道に仕事をして、初めて認めてもらうしかない。
しかし、社長は、父親から独立して「清水建築工房」を興したところへ、従業員への給料、下請けへの支払い、生活費、塾の費用、塾に通う交通費、鎌倉に土地購入費用、豪邸建築費用、〇〇幼稚舎の入学金、授業料、通学費諸々が必要になった。
起業して3年~4年そこらで、従業員2~3人の、田舎の小さな工務店が、費用の全部を捻出するのは、至難の技だったであろう。
客は、社長の家の裏側の事情など知る由も無い。
そんなことは客には関係の無い話だ。
なのに、社長にとっての客は、振れば振るほど金が出てくる“打出の小槌”に見えたようだ。
幸い会社は有限会社で、両親と妻が役員になり、会社の金は社長が一手に握っていた。
だから、自宅の建築費も、子供の学資も、そこから出すことに誰も抵抗はしなかったものの、会社の経営者として、やり繰りの負担は、一気に、彼の肩にのしかかった。
彼は良い建物を作ることより、金欲しさの為に、施主に対して金を要求する事しか考えられなくなっていたようだ。
自転車操業から焦りを感じて常軌を逸したのだろう、
「金はどうなってる?」
「本当に払えるのか?」
と、なんと、職人の前で、大声で客を怒鳴ったのも焦りのせいだったろう。
当然、客は彼から離れていった。
と同時に、やり直し工事の連続で、無駄な経費がかさみ、「清水建築工房」の経営状態は、悪化の一途を辿っていった。

事業をそのまま拡大していくか、縮小するか、社長の判断が必要な時期だったろう。
何とか事業の拡大を図ろうと、社長は、不動産会社と手を組み、『北鎌倉プロジェクト』と銘打って、北鎌倉の土地開発と、建売住宅の販売計画を進めることにした。
起死回生を図ったそんな矢先、彼は、‘欠陥住宅である’として裁判を起されてしまう。

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欠陥住宅を建てて逃げた茅ヶ崎市の清水建築工房の社長を追っています。御存知の方はお知らせください。

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